水のコラム
蛇口のハンドル外しは意外と簡単!種類と外し方を知っておこう
蛇口の不具合が起きたとき、中を確認する方法を知っていれば、自分で修理できるようになります。
一見すると難しそうに見える蛇口のハンドルは、簡単に外せるパーツのひとつです。この記事では、蛇口の種類と種類ごとの外し方を解説します。
蛇口の異常は中を確認・修理すると改善できる
蛇口の水漏れや異音などの異常は、中にあるパーツにより引き起こされています。
中を確認し、壊れているパーツを交換できるようになれば、業者の力を借りずに修理できるようになります。主な蛇口の種類
家庭で主に採用されている蛇口を確認していきましょう。
回転ハンドル(単水栓)
文字通り、ハンドルを回転させて水道を開閉するタイプです。
蛇口と聞くとこのタイプを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。淡水式とも呼ばれている形状です。現在は、レバー式などさまざまな形状に交換できるようになっています。シングルレバーハンドル
一本のレバーで水量とお湯・水の切り替えができるタイプです。
回転ハンドルでお湯を出そうとすると、お湯と水のハンドルを調節しながらひねらないとならないため、手間がかかりますが、シングルレバーならすべて一本のハンドルで操作できます。手軽なうえに、手がうまく動かなくても操作できることから、キッチンや洗面台で採用されていることが多いタイプです。
サーモスタット混合栓ハンドル
水量を調節するハンドルと、温度調節するハンドルがついたタイプです。
水とお湯を混ぜて出せる点はシングルレバーハンドルと変わりませんが、こちらは温度を細かく調節できます。お風呂場に設置されていることが多いタイプです。回転ハンドルの外し方
まずは回転ハンドルの外し方を解説します。
用意する道具
回転ハンドルを外すときは、以下の道具を使います。
・マイナスドライバー
・モンキーレンチ
・プラスドライバー
マイナスドライバーは止水栓を閉めるのに使います。
モンキーレンチとプラスドライバーは、ハンドル内のネジを外すための道具です。回転ハンドルのデザインにより、プラスドライバーを使わない場合もあります。止水栓を閉めハンドルのネジを外す
道具を用意したら、止水栓を閉めましょう。
給水管に溝のある栓があるので、マイナスドライバーを差し込み、半時計回しに回してください。このとき、回した回数を覚えておきましょう。栓を閉めたら、ハンドルのネジを外しましょう。
ハンドルには青または赤のキャップやネジがつけられています。ネジはモンキーレンチで、キャップはマイナスドライバーなどをキャップの下に入れ、てこの要領で外してください。キャップで留められているものだと、その下や横にネジがあるはずです。
プラスドライバーを使って取り外しましょう。ハンドルを引き抜く
ネジやキャップを外したら、ハンドルを引き抜けば蛇口の中を確認できます。
故障の原因を調べましょう。パッキンなどのパーツが原因の場合は、新しいパーツを購入し、取り付けてください。原因の解明・修理が終わったら、パーツを逆の手順でつけて元通りにします。
ネジなどはしっかり締めましょう。締めが甘いと水漏れなどの原因になります。ハンドルを元通りにしたら、止水栓を開けてください。
閉めたときと同じ回数だけ時計回しに回しましょう。その後、ハンドルをひねり、水漏れなどがないか確認してください。異常がなければ作業は完了です。シングルレバーハンドルの外し方
次にシングルレバーハンドルの外し方を解説します。
大まかな内容は、回転ハンドル式とほぼ同じように見えますが、実際の作業は異なるため、ご注意ください。用意する道具
用意する道具は、回転ハンドルとほとんど同じです。
・マイナスドライバー
・プラスドライバー
使用方法も変わりません。
道具を用意したら、止水栓を閉めるところから取りかかります。止水栓を閉めてハンドルを外す
まずは止水栓を閉めましょう。
閉め方は回転ハンドルと同じです。閉めたらハンドルを外す作業に移ります。シングルレバーハンドルは、複数の外し方があります。・手で引き抜く
・ネジを外す
・キャップとネジを外す
手で引き抜けるタイプは、ネジやキャップがついていません。
レバーをもって上に引き抜けばそのまま外れます。ネジを外すタイプはレバーの下などについているネジをプラスドライバーで外してください。キャップがついているタイプは、マイナスドライバーでキャップを外し、その下にあるネジをプラスドライバーで外します。
レバーを引き抜く
ネジやキャップを外したら、レバーを上に引き抜けば外れます。
外すと中にパッキンなどのパーツがあるので、異常がないか確認しましょう。故障などがあれば、新しいパーツを購入し、交換します。交換後は、取り外したときとは逆の手順で元に戻せば完了です。
ネジがあるタイプは、しっかり締めておきましょう。緩んでいるとそこから水漏れします。最後に止水栓を開け、動作確認してください。サーモスタット混合栓ハンドルの外し方
最後はサーモスタット混合栓の外し方です。
ナットとネジを使っているタイプがあり、しっかり締めないと水漏れを起こす可能性がある点にご注意ください。用意する道具
道具は回転ハンドルと変わりません。
違う点としては、モンキーレンチの役割が違います。蛇口を留めているナットを外すために使うため、サイズの合ったものをご用意ください。・マイナスドライバー
・プラスドライバー
・モンキーレンチ
これらの道具が用意できたら、作業に移ります。
ネジを外すか引き抜くかしてハンドルを外す
まずは止水栓を閉め、キャップを外します。
サーモスタット混合栓も、シングルレバーハンドル同様、3つのタイプに分かれており、それぞれ外し方が違います。・手で引き抜くタイプ
・キャップのみのタイプ
・キャップとネジを外すタイプ
手で引き抜くタイプは、ネジやキャップがありません。
そのまままっすぐ引けば中を確認できます。キャップのみのタイプは、マイナスドライバーでキャップを外せばハンドルも取り出せるようになります。キャップとネジを外すタイプは、キャップやふたの中にあるネジをプラスドライバーで外してください。
ハンドルが外れると、温度や切り替えの表記が書かれたインデックスと呼ばれるパーツが外れます。外したら中のナットもモンキーレンチで緩めましょう。これで蛇口の中を確認できます。
中には以下ふたつのパーツが入っているはずです。・スペーサー
・カートリッジ
スペーサーはハンドルの動きを蛇口へ伝えるものです。
カートリッジは、スペーサーと連動して蛇口の水量や温度を調節します。両方または片方壊れている場合は、パーツ交換してください。故障の確認または交換修理が終わったら、外したときとは逆の手順でパーツをつけなおしていきます。
ナットやネジはしっかり締めてください。最後に止水栓を開け、動作確認して終了です。蛇口の確認・交換作業が難しいなら業者へ相談しよう
これまでの内容を見て、自分では作業するのが難しいと思ったら、業者へ修理を依頼しましょう。
また、蛇口のデザインや機能により、ここで解説したものと同じでも作業がうまくいかないケースもあります。
このようなときも、無理せず業者の力を借りましょう。まとめ
蛇口のハンドルは、どの種類も家庭にあるものなら簡単に外せます。
使用する道具などはほとんど同じですが、作業内容など細かい部分で違いがあるため、ご注意ください。また、自分で故障の確認や修理が難しい場合は、業者の力を借りましょう。
場合により、蛇口自体を交換した方がよいこともあります。困ったときは、プロの知識と技術を活用してください。北九州のトイレのつまり・水漏れは、水道修理の専門店「きたきゅう水道職人(北九州水道職人)」
