水のコラム
風呂の排水溝つまりを重曹やクエン酸で解消する方法はあるの?!その方法を解説
風呂の排水溝がつまってしまい、慌てたことはありませんか。そのままにしてはまずいと考え、すぐに専門業者を呼んだ経験がある方もいるかもしれません。
ただ、その原因によっては、重曹やクエン酸(お酢)を使用して対処できる場合があります。
そこでこの記事では、風呂の排水溝つまりを重曹やクエン酸を使って直す方法を解説します。
目次
風呂の排水口つまりに重曹やクエン酸を使うときのポイント
風呂の排水口つまりを解決するために、重曹やクエン酸を用いる方法がありますが、この手法はオールマイティーではありません。
つまりのタイプや理由によっては、重曹やクエン酸だけでは直りませんので、別の手段をとった方がいい場合もあります。
そこで今回は、重曹やクエン酸で解消できる排水口つまりの原因や解消できないもの、重曹やクエン酸以外に必要なツールについて紹介します。
風呂の排水口つまりで重曹やクエン酸では解消できないもの
はじめにお風呂の排水口つまり原因のうちで、重曹やクエン酸では解消できないものを以下、紹介します。
何もしていないのに水が逆流してくる場合
嵐や大雨で下水道があふれ出したり、大地震で地形や建物の構造が変化した場合に発生しやすいのが、何もしていないのに水が逆流する現象です。
これは、下水道が水や土砂によってあふれて家庭の排水が流されない場合に、大地震などで排水管の勾配が変化して排水できない場合に現れる症状です。
排水管や排水マス(汚水マス)でつまりが発生している場合
排水管や排水マス(汚水マス)でつまりが発生し、風呂の水があふれる場合もあります。知らぬ間に清掃用のブラシやボディソープの蓋、小さな清掃用スポンジなどが排水口に流れついてしまうケースがあります。
また、木の根が排水管や排水マスの接合部分や亀裂箇所から根を伸ばしてつまっている場合もあります。
お風呂の排水口つまりを重曹とクエン酸で直せる原因を確認
上記、重曹やクエン酸では直せない排水口つまりの原因を解説しました。
「では、重曹とクエン酸はお風呂の排水口つまりには効かないのか」と心配になる人もいるかもしれません。しかし、つまり原因によっては重曹やクエン酸で解消できます。
以下、重曹とクエン酸で直せる排水口つまり原因を説明します。
重曹・クエン酸で直せるつまり原因
重曹やクエン酸は、環境にやさしい清掃ツールとして幼いお子さんや敏感肌の家族がいるご家庭で親しまれています。
よって、重曹・クエン酸をつまり解消のツールにするときは、風呂の汚れによるつまり限定で使用すると有効です。
・重曹は、皮脂汚れと雑菌によるヘドロのつまり解決に効果的
重曹は、弱アルカリ性なので、酸性の汚れを洗い落とすことに向いています。
皮脂汚れは弱い酸性なので、皮脂や雑菌が増殖して生じるヘドロによるつまりは、重曹で効率よく解消できます。
クエン酸は、石鹸カス・洗剤の結晶化によるつまり解決に効果的
クエン酸は、酸性なので、アルカリ性の汚れを洗い落とすことに向いています。
風呂につくアルカリ性の汚れは、石けんカス、洗剤の残り汚れ、水アカなどです。これらの汚れが固まり塊になってしまうことによるつまりは、クエン酸で解決すると有効です。
重曹・クエン酸を併用してつまりを解決
風呂の汚れは、いくつかのタイプの汚れが混ざることでたまる場合が多く、汚れのつまりを解決するとき、質の異なる汚れを並行して洗い落とす必要があります。
よって、重曹とクエン酸という質の異なるものを併用することで効率よくつまりを除去できます
風呂の排水口つまりを重曹とクエン酸で解消する方法
皮脂を含むヘドロ汚れや石けんカスが固形化したことが原因の排水溝つまりは、重曹とクエン酸を併用して解決する方法が有効です。
重曹・クエン酸は薬局や100円均一でも購入できるので、特別な道具がなくても、割とスムーズにできるつまりの解決方法です。
以下、風呂の排水口つまりを重曹とクエン酸で解消する方法を紹介します。
重曹とクエン酸を使用した風呂排水口つまりの解決法
はじめに、以下の道具を準備してください。
・重曹パウダー
・クエン酸パウダー
・ゴム製手袋
・バススポンジ
・用済み歯ブラシ
つまりを取るときは、蓋(排水口のカバー)やゴミ受けなど外せるパーツを全部取り外しておきます。
また、外したパーツが汚いときは、同時に清掃しておきましょう。ゴミ受けに毛髪などが、からまっているときは、事前に取っておきます。
重曹とクエン酸パウダーを混ぜる
重曹:クエン酸=3:1の分量で、重曹とクエン酸パウダーを混ぜます。
排水口にパウダーをふりかける
混ぜたパウダーを、排水口に均一にふりかけます。ゴミ受けなど取り外したパーツの清掃をする場合は、同じタイミングでパウダーをかけておきます。
水をかけて30分くらい待つ
パウダーをふりかけた箇所に、コップ一杯分(200cc)くらいの水を徐々にかけます。そうすると、重曹とクエン酸が化学反応し、シュワッと発泡します。このまま20〜30分くらいそのままにします。その間、泡が汚れを分解して洗い落としやすくしてくれます。
汚れをすすぎ洗いする
そのままにした後、浮き出した汚れをシャワーで洗い流します。シャワーだけですすぎ切れない汚れは、歯ブラシやバススポンジを使用して、こすり落としてください。
重曹やクエン酸以外の排水口つまりの解決方法
重曹やクエン酸を使ってもつまりが解決しないときは、特別なつまり解消道具や洗浄剤を用いた手法を実践してみましょう。
つまりを物理的に吸いあげる、さらに強力な洗浄剤で汚れを落とす・溶かす、といった手段でつまりが解消できることがあります。
ここでは、「真空パイプクリーナーを使った解消方法」を紹介します。基本的な使用方法はラバーカップ(トイレ詰まり解消に使用されるもの)と同じですが、ポンプ機能を持っているので、さらに高い効果があります。
まず、風呂の排水溝に使える真空パイプクリーナーを準備します。コツは、排水溝を隙間なく覆えるサイズの製品を選ぶことです。排水溝部分が凹んでいるときは、大きさ選びに特に注意してください。
真空パイプクリーナーの準備ができたら、風呂側(または洗い場側)の排水溝をゴム栓で塞ぎます。なぜなら、風呂側と洗い場側、両排水管は接続している場合が多いからです。
カップを排水溝に覆いかぶせます。コツは、排水溝が全て隠れるように覆うことです。つづいて、カップが隠れるくらいまで水を張ります。水を張るのは、隙間をなくすためです。
カップを排水溝にきちんと密着させて空気の漏れをなくします。その後、ハンドルを全開まで押してから勢いよく引き上げます。この作業を数回繰り返すことで、トラブルの原因を除去できるでしょう。
ハンドルの手応えを感じなくなったら、不具合はなくなっている可能性が高いです。水を流して、現状を確かめましょう。
もしも手応えが同じときや、ハンドル自体が動作しないときは、プロでないと直せないかもしれません。
無理に対処すると状況を悪化させることもあります。無理せず業者に任せましょう。
まとめ
今回は、風呂の排水溝つまりを重曹やクエン酸で解消する方法を解説しました。できれば、体によくない薬剤を使わずにつまりを解消したいと考えている方もいるのではないでしょうか。
ただ、つまりが進行した状態だとこの方法で直すのは厳しいかもしれません。その際は、本記事でも触れました、真空パイプクリーナーを使った方法なども試してみてください。
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