水のコラム
水道管が凍結したらどうしたらいい?正しい予防策と対策法を解説!
そこでこの記事では、凍結した場合の正しい予防策や対策法を解説していきます。間違えた対策法をしていると、さらに被害が拡大する恐れがあるため注意してください。正しい方法で予防をしていきましょう。
水道管が凍結したら設置環境を見直す
水道管が凍ってしまったら、設置されている環境が適切ではないことが挙げられます。1度環境を見直すことが大切です。見直しておくポイントは以下の3つです。
壁や床下に隠されててなくむき出しになっていないか
壁や床下に隠されていないと、むき出しの状態でつけられていることになります。そのため外気温や風の影響を受け、普通の状態より確率が高くなるのです。自宅の管が、むき出しになっていないか確認してみましょう。
日陰や北側など気温が上がりにくい場所にないか
北側や西側に設置されていると、日中は日陰になりやすい場所になります。そのため外気温も上がらず、夜には冷え込む場所になるのです。しかし、場所が悪いといっても簡単に移動できることもできないため、温める対策をするのが改善策になります。
風当たりが強く冷え込みやすい場所にないか
日陰と同様、風当たりが強い場所も冷え込みは激しくなります。とくに北風が強く当たると外気温も一気に下がってしまうのです。風が当たらないように、盾や囲いをして対策をおこないましょう。風で飛ばされないような頑丈なものがおすすめです。
水道管が凍結したらおこなう正しい対処法
寒波の影響や外気温が急激に下がります。間違えている方法では改善されるばかりか、被害を拡大する恐れもあるため注意してください。ここから対処法と注意点などを紹介していきます。
タオルと40℃のお湯を使う
まずはタオルとお湯を使い、中の氷を溶かしていく方法です。凍っている場所にタオルを巻きつけていきます。その上から40℃〜50℃程度のお湯をゆっくりとかけていきます。
ドライヤーやカイロで温める
凍ってしまっていてお湯も使えないときは、ドライヤーやカイロで温めていく方法があります。お湯を使う方法よりも多少時間がかかりますが、ドライヤーの熱を凍っている部分にあてながら、ゆっくりと解凍していきましょう。
このとき、急いでいるからといって近づけすぎるのは危険です。またカイロを使用する場合も、水がかからないようにしなくてはなりません。タオルなどで、巻きつけながら使うようにしていきましょう。
水道管が破損していたら応急処置をする
万が一、破裂してしまっていたら早急に応急処置を施してください。外にあるメーターボックスのフタを開けて元栓を停止させます。そのあとに破裂した部分を探し、布やテープを巻きつけておきましょう。
応急処置をしたあとに業者へ連絡を取るのですが、メーターから蛇口までの破損は水道局ではなく、水道局の指定業者へ連絡します。どこの指定業者に頼んだらよいか分からない場合は、水道局に連絡をして教えて貰うことも可能です。
水道管が凍結したらしてはいけない行動
水道管が凍結した際、絶対にやってはいけない行動を3つ紹介します。
水道管に直接熱湯をかける
まずは熱湯を直接蛇口にかけることです。いきなり熱湯をかけることによって、破損してしまう恐れがあります。分かりやすく言えば、凍りついた車のフロントガラスに熱湯をかけるとヒビ割れを起こす現象と同じです。
凍っている温度と熱湯の温度差で亀裂が入ってしまう可能性があるのです。お湯をかけるときは必ずタオルを巻きつけ、そのうえから40°〜50°ほどのお湯をゆっくりかけていきましょう。内部に高い圧力をかけないようにする方法です。
水道の蛇口を無理矢理ひねる
つぎは、蛇口を無理矢理ひねることです。水が出ないからと言って無理矢理やると水漏れを起こします。蛇口の中にはゴムパッキンが入っていて、蛇口が凍っているときは、パッキンも一緒に凍っています。
そのため、無理に回すことをくり返しているとパッキンが破損する可能性があります。そうなった場合は、破損した箇所から水漏れが発生してしまうのです。蛇口が回らないときは、水が溶けるまで待ってから回すようにしてください。
そのまま放置する
そのまま放置することも大変危険です。1日のうちで温度が4°以上まで上昇すれば、自然に解凍できることもあります。しかし、寒い日が続いたり気温が上昇しなければ水道管の水は凍ったままの状態を保てます。
その圧力に耐えきれず、破裂することも考えられるのです。間違えると大量の水が溢れだし、部屋やキッチントイレなどの床が水浸しになります。水道工事と共にリフォームも検討しなければならないため、注意してください。
水道管が凍結するまえにしておきたい対策法
防ぐためにはどんな予防策があるのでしょうか。ここからは簡単にできる、代表的な予防策を紹介していきます。トラブルが発生するまえに、しっかりと予防をおこなっておきましょう。
保温材を使う
水道管に保温材を巻きつける方法が一般的です。保温材のほかにもチューブや防止用ヒーターなども販売されています。品物によって金額は異なりますが、だいたい400円〜2,000円ほどで購入できると考えておきましょう。
なるべく費用を抑えたいと考えている人は、タオルでも予防対策ができます。使い古したタオルを水道管に巻きつけて、ビニールテープで止めていく方法です。さらに雪が降った日でも対策できるように、上からビニールシートを被せておきましょう。
水抜きをする
寒冷地の人は水抜きをして、対策をしています。水抜きをする設備を水抜き栓と呼び、それを操作することで凍ってしまう最悪な事態が防げるのです。ハンドル式と電動式があるため、設置場所などを確認しておきましょう。
ハンドル式は、時計回りに回すことで水が停止できる仕組みになっています。屋外だけでなく、屋内も水抜きをしておきましょう。自動式は一定の温度以下になると自動で水抜きをするものと、手動で水抜きをおこなうタイプに分かれています。
水を出しっぱなしにする
寒い時期の夜には、水道の水を出しっぱなしにしておきましょう。川の水が凍らないように、水の流れを作っておくことで防ぐ対策ができます。水量は、1筋の水が流れる程度で大丈夫です。
キッチンや洗面台、お風呂など出せるところは出しっぱなしにしておくことが大切です。水道代も目安として1日40円程なので、試してみるのはいかがでしょうか。工具や手間もかからず、寝るまえに少しだけ蛇口をひねるだけです。
まとめ
冬の時期になると凍結による、水回りのトラブルが多くなってきます。しっかりとした知識を身に付け、対策することをおすすめします。水道管に防寒対策を施すことや、予防策などを実践することで最悪な事態は免れます。
万が一、凍ってしてしまってもタオルでくるみ湯をかける方法や、ドライヤーで温める方法を試してみてください。時間は多少かかりますが、自然に溶けるのを待つよりは早めに解消できます。
そのほか知らないうちに破裂していた場合は、応急処置を急いですることも大切です。水道代が高くなるだけでなく、家の中も水浸しになる可能性があります。応急処置をしてから、水道局の指定業者に相談すればすぐに駆けつけてもらえるでしょう。
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