水のコラム
水漏れによるフローリング損傷時の 張替えを解説!依頼するときの費用相場も

フローリングの色が変わっていたり、湿った感じがしたりするときは水漏れが疑われます。水漏れは大抵、キッチンや洗面所のシンク下にある配水管の劣化や不具合が原因です。
それ以外では給水管や水道蛇口が原因としてあげられます。
水漏れしていることに気づいたら、フローリングの張り替えを行ってください。
ここでは費用相場や作業日数、工法や業者選定のポイントを解説しています。
フローリングの水漏れ被害の前兆
フローリングが水漏れ被害を受けているかを見分けるために、注目すべき場所は3つあります。
壁やにおい、床の上を歩いたときの感触です。これらのうち、当てはまるものがあれば早い段階で手を打ってください。
変色
壁や壁紙が変色していたら、水漏れを疑ってください。
壁は水を吸い上げやすいため、最も発見しやすい場所です。床と接している、近い場所の壁の色が変わっていないかを確認してみましょう。
不快な臭い
床下や壁の内部などで水漏れしていますと、湿気によってカビが発生します。そのカビが放つ不快な臭いを嗅ぎ取ったら、対策を講じましょう。
床のたわみ
床の上を歩いたときに、ふわふわとした浮き沈みやたわみを感じるなら、床下の基礎が水漏れの被害を受けています。
自分一人で判断ができないときは同居している人の意見を聞くか、業者に調査してもらいましょう。
フローリングの張り替え方法は2種類ある
水漏れしたフローリングは張り替えて、健全な状態にしてください。張り替える方法は2種類あります。
張替工法
1度フローリングを剥がして、新しいフローリング材を張ります。張替工法ではすべてのフローリングを剥がして行うため、費用が高くなる傾向にあります。
ですが、すべて剥がすことで害虫の有無を確認でき、好みの素材を使って床全体をリフォームできる点はメリットといえます。
フローリングの劣化が顕著な場合は、全面的に張り替えることをおすすめします。
重ね張り工法
傷んでいるフローリングの上に重ねて新たにフローリング材を張る方法です。張替工法と比較して、作業時間が短く費用も安く抑えられる点がメリットです。多少の傷や汚れによる交換のときは、重ね張り工法が適しています。
ただし、床下の状態によっては施工後に床のきしみやゆがみが発生し、再施工が必要になることもあります。
また、重ね張りによって既存の床面との段差が生じるため、見切り部の処理が必要です。
張替えるときの作業日数
フローリングの張り替え作業にかかる日数は、作業範囲や既存の床材によっても差が出ますが、より短く済むのは重ね張り工法です。
張替工法の作業日数
約6畳の居室で2~3日ほどかかります。玄関から廊下の場合は1日半~2日、洗面所は1日ほどかけて作業します。
重ね張り工法の作業日数
約6畳の居室で1~2日ほどかかります。玄関から廊下なら半日~1日、洗面所は半日程度で完了します。
張替える際の費用相場を紹介
張替と重ね張り、それぞれの費用相場をみていきます。張替工法の方が、より高額になる傾向にあります。ただしいずれの工法も、1畳のみの張替なら約2万円が相場です。
この費用はほぼ工賃のみで、材料費の影響は小さなものです。
張替工法の費用相場
6畳間は約12万円が相場です。8畳間なら約15万円、12畳間は約20万円を見積もります。
重ね張り工法の費用相場
6畳間は約10万円、8畳間なら約12万円とみてください。12畳間は約18万円が相場です。
張替えに関する疑問
フローリングを張り替えるときには色々な疑問が浮かびます。床暖房があっても工事はできるのか、作業中はどこで生活をすればよいのかなど、代表的なものをピックアップしました。
張り替えるタイミング
張り替えるタイミングとしては15~20年くらいが多いようです。一般的に10年以上経過したフローリングは張り替える時期を迎えます。
床材や下地の状態によっても左右されますが、ペットと生活を共にしている場合、爪で傷ついたところから水がしみこんで寿命が短くなることもあります。室内でペットを飼っているなら、事前の対策をおすすめします。
集合住宅での張替工事
集合住宅でフローリングを張り替えるときは、管理規定や近隣への配慮が必要です。ほとんどのマンションでは、使用できるフローリングの遮音等級が定められています。
遮音等級は管理規定に記載されていますので、必ず確認してください。
また、工事中の騒音は広範囲にわたって響き、トラブルの元になりやすいため必ず住人へのあいさつをしてください。あいさつをするときは両隣の部屋、階下と階上またそれぞれの両隣まで工事期間も一緒に伝えましょう。
床暖房があっても張替は可能
床暖房があっても張替作業はできます。ただし、フローリング下の床暖房マットも合わせて交換する必要があります。これは温水式、電気式にかかわらず行います。
床暖房の上にあるフローリングは接着剤でしっかりと貼り付けられているため、フローリングのみを剥がすことは困難です。
重ね張り工法で施工するときは、床暖房に適したフローリング材を用いることをおすすめします。それ以外のものの場合、熱の伝導率が低下して光熱費がかさむ可能性があります。
作業中も家に住める
業者が工事をするときは、依頼者の日常生活に差し障りのないように工夫しています。解体によって移動できないときもありますが、作業後にはスリッパで移動できるので安心できます。
家具や家電は移動させる
家具や家電は、作業に支障のない部屋に移動させます。冷蔵庫はキッチン付近の部屋に移動させるため、中身を出しておく必要はありません。
もし、移動させられるスペースがない場合は、業者と相談して決めていきます。
張替える際の業者の選び方は?
フローリングの張り替えを行うとき、信頼できる業者に依頼したいものです。
信頼できる業者を見極めるポイントは3つあります。技術力と施工実績、保証の観点から業者を選定してください。
技術力
技術力の高い業者を選んでください。高い技術を持つ業者は、床材と壁または床材同士に隙間を作らず、見た目にも美しい空間を作ることができます。
また、床材や床材に適した接着剤を知り抜いています。仮に床材に適していない接着剤を使ったとき、床材が剥がれることがあります。
住み心地のよい空間を作るためには、確かな経験を持つ業者への依頼が大切です。
施工実績
高い技術と豊かな経験を持つ業者は、施工実績から判断できます。
会社のWebサイトやSNSなどの口コミから、業者の評価を事前にチェックしてみましょう。確認するときは、実績だけでなく施工内容もみてください。
保証
施工後に何らかのトラブルが起こったとき、どれだけ保証してもらえるかも重要です。評判のよい業者とは、アフターフォローが充実しているということでもあります。
実際にトラブルが起こったとき、どこまで保証してもらえるかについては業者ごとに異なります。依頼する前に保証期間や費用、保証内容について業者から確認を取りましょう。
水漏れの予防方法
水漏れを予防するためには、プロに定期的な点検をしてもらいましょう。とくに床の水漏れは気づきにくいため、被害が大きくなりやすいのです。
更に集合住宅では、階下の部屋や共有部にまで被害が及べば損害賠償を請求されてしまいます。自宅の場合は火災保険でカバーできる部分もありますが、給排水設備の経年劣化は対象外とされることもあるため、プロによる点検が必要です。
まとめ
フローリングが水漏れの被害にあったときは床材を張り替えましょう。張り替えるときは、張替工法と重ね張り工法のいずれかで行います。
フローリングは大抵10年が経過すると劣化の症状が現れ始め、張り替えるタイミングとしては15~20年くらいが一般的です。
フローリングを張り替えるときは信頼できる業者に依頼してください。
また、床の水漏れは給排水設備の経年劣化によるものが多いため、定期的な点検が必要です。
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